形状
- 内側コーナーRはポケット深さの1/3以上に。 Rが小さくなるほど小径エンドミルが必要となり、加工速度が低下します。工具径を一段階小さくするごとに、加工時間はおよそ2倍になります。
- 最小肉厚はアルミで0.8 mm以上、ステンレスで1.5 mm以上。 これより薄いと加工中にびびりやたわみが発生します。
- 穴の最大深さは穴径の4倍以下に。 これより深い場合は専用工具(ガンドリル、ペックサイクル)が必要となり、4D(穴径の4倍)を超えるとコストが急増します。
- 内側の直角コーナーは避ける ── 本当に必要な場合を除いて。直角コーナーはEDM(放電加工)の時間がかかります。直角コーナーが機能上必要な場合(例:嵌合部)は、その旨を明確に指定してください。
- 外側コーナーはコストフリー。 Rを付けても鋭角のままでも、コストは同じです。
形状要素
- 標準穴径を優先。 ドリルチャートの標準サイズ(例:6.35 mm = 1/4インチ)で設計すれば、特注リーマが不要になります。
- 貫通穴は止まり穴より高速。 特に止まり穴の底面を平らにする必要がある場合(ドリルではなくフラットエンドミルが必要)はその差が顕著です。
- ねじ嵌合長は径の1.5倍まで、それ以上は不要。 M6ねじの嵌合長は9 mmで十分で、30 mmは過剰です。深すぎるねじは材料の無駄であり、タップ加工時間も延びます。
- 3軸加工で対応できるならアンダーカットは避ける。 アンダーカットがあると4軸または5軸加工が必要となり、コストは1.5~3倍に。どうしても必要な場合は明確に寸法指定してください。
- 標準タップサイズを使う(M3、M4、M5、M6、M8、M10)。M3.5やM4.5は強度的に変わらず、タップ在庫を増やすだけです。
公差
- 厳しい公差は必要な箇所だけに適用する。 クリアランス穴に±0.025 mmを指定するのは無駄です。ねじが通れば十分なはずです。
- 公差の積み上げに注意。 嵌合部に過剰な公差を指定しないこと。AとBがそれぞれ±0.05 mmなら組立時は±0.10 mmになります。合計±0.05 mmが本当に必要な場合のみBを±0.025 mmに設計してください。
- 表面粗さの指定も必要箇所のみ。 「全面Ra1.6」と指定するとすべての形状がその仕上げになります。形状ごとに指定しましょう。
材料と表面処理
- 7075-T6の強度が特に必要でなければ6061-T6を選ぶ。 6061は7075より3倍加工しやすい材料です。
- 1つの部品で材料を混在させない。 複数材料の形状は2回の工程やインサートが必要になります。
- 表面処理は設計前に決定する。 アノダイジングは5~25 µmの酸化皮膜が形成され、厳しい公差の嵌合に影響します。設計時に織り込んでおきましょう。
- 標準の表面処理は安価。 Type II透明アノダイズは業界標準です。Type IIIハードアノダイズや特定色はコスト・納期ともに増えます。
図面類
- 図面はPDF、3DはSTEP形式で。 毎回必ず両方を提出してください。
- 重要寸法は図面上にバルーン表示。 技術者がDFMレビューで重点を置くべき箇所を把握しやすくなります。
- 嵌合部にはGD&Tを使用。 位置度、平行度、直角度などの指示は、±公差だけよりも設計意図を正確に伝えられます。
DFMレビューについて
Ginwateでは、すべてのお見積りに対して無料のDFMレビューを実施しています(営業時間内で1~12時間)。上記のルールに該当する点があればご指摘し、改善案をご提案のうえ再見積もりまで、追加費用なしで対応いたします。
CADデータをアップロードいただければ、お見積もりとともにDFMレビュー結果をご返送いたします。




